レヴィオルストーリー2
剣は弾き飛ばされ届かないところにある。
放心していたブエノルはそれに気付くとニヤリと笑った。
「中々のコントロールですな」
「…どうも」
アレンは彼を睨みながら、ルルアンとリルムとルルに手で合図して逃げるように言う。
ハッとしたルルアンが、リルムの手を引きルルに跨がった。
二人を背に伸せたルルはいざ行かんと足を曲げる。
マケドニスがそれを先導しようと、城門の方へ走った。
しかし─────
「…逃がすな!」
そうブエノルが叫ぶと、茂みから何かが飛び出す。
─────ロボットだ。
気配のないそれに気付けなかったアレンは、慌てて体を180度回転させるとルルの横からそのロボットを思い切り蹴飛ばした。
機械のそれは横に倒れるが、また起き上がる。
そのロボットは刃物のような腕を振り回し、子供二人を伸せたルルにまた向かった。