レヴィオルストーリー2
「…………!!」
事態に気付いたアレンが、レイに手を伸ばす。
しかし、遅かった。
勢いのついたブエノルの腕はそのままサーベルを突き出し、アレンの血をつけたそれは今度は…
────レイの胸を貫いた。
スローモーションのように、ゆっくりと。
レイが、後ろに───アレンのところに倒れ込む。
アレンの目にしっかりと、その様を焼き付けて。
彼女の身体が芝生に落ちる前に、座り込んでいたアレンは腕を伸ばした。
レイはそこに収まり、動かない。
「……………レイ?」
恐る恐るレイの名を呼ぶアレンの声は、恐怖に震えていた。
愛しい彼女は、瞳を閉じて胸から大量の血を流している。
顔色がどんどん悪くなっていた。
───あの時のように。
あの時の母のように、自分を庇って、刺されて──――…
最後は─────……