レヴィオルストーリー2
「マケドニス、レイは何であんなに血だらけなんだ!?
どこも怪我してねぇのに!!」
ギルクのその問いにも答えれないほど、驚いているマケドニス。
彼が言う通り、レイは怪我をしていなかった。
さっきは確かにあったあの生死に関わる大怪我が、消えてなくなっていたのだ。
「…待って、ギルク。レイの胸のとこ、見て」
イルが自身の親友を凝視しながら、ギルクの服の端を引っ張った。
ギルクは言われた通り、そこを見てみる。
「うわっ、やべ。」
レイの服の胸のところに、小さく穴が空いていた。
大して見える程でもないのだが、イルに怒られるのが恐ろしいのかギルクはすぐに目を逸らす。
「あのアレンの様子からしたら…ブエノルがそこにあるサーベルで刺したってことじゃない?
違う?マケドニス」
イルの名推理に感心していたマケドニスは、話を振られてコクコク頷いた。
口を開き、アレンに目を移すと話し出す。