レヴィオルストーリー2
「いきますよ」
「…うん」
アレンはレイの手を握ると、静かに返した。
マケドニスは深呼吸すると、腕を振り上げ思い切り刃物を振るう。
そして、勢いのついた彼の武器は冷たい氷を粉々に砕いた。
その瞬間、砕かれた氷が金色の光を放つ。
「!?」
光はマケドニスを包み込み、彼は眩しさに目を閉じた。
しばらくすると黄金の光は消え、気付いたマケドニスが瞼を上げると─────……
「………………え??」
そこは今彼がいた城の庭園ではなかった。
だが見たことがない訳ではなく、むしろ懐かしい場所。
白い壁に水色の屋根の見慣れた民家が建ち並ぶ、
─────マケドニスとアレンの故郷、カルアシティだった。