レヴィオルストーリー2
その内容はにわかには信じがたいものだった。
話を聞いたときもマケドニスは笑い飛ばしたものだ。
あのいつもニコニコしている好少年が、そんなことする訳がないと。
「…あんなに仲がいいんだから、やっぱりあれは嘘だな」
子供アレンが元気に走る後ろ姿を見ながら、ポツリとマケドニスは呟いた。
微かに羨みを込めて───……
『おっ、来た来た!アレーン!!』
マケドニスが物思いに浸っていると、また別の声が耳に入った。
いつのまにか浜辺に来ている。
アレンが駆けていく先には、二人の女の子と同じく二人の男の子がいた。
全員なんとなくだがわかる。
前街長ルナスの娘ユナルと、彼女と結婚した現街長のエニス。
あと一人の女の子はいつもハイテンションなスーリン。
そして────……
『クウェン兄!』
走って来るアレンに自らも駆け寄り、抱き締めたのが。
────サリアンシティでマケドニスの親友であった、クウェンナだ。