レヴィオルストーリー2

マケドニスは二人の様子に、目玉が転げ落ちんばかりに驚いた。



あの、あのアレンがおもいっきり超笑顔で、めちゃくちゃ嫌悪していたクウェンナに飛び付いている。




クウェンナを兄のように慕っていたというのは、本当らしかった。





まだ13歳程度のクウェンナは、アレンの頭をガシガシ撫でてこちらも笑顔。


これはマケドニスも知っている顔だ。




『よ~し、じゃあ行くぞ!』


そのクウェンナの声を合図に、アレンが合流した五人はスタスタと砂浜を歩いていく。


クウェンナはアレンを肩車していた。



本当に、仲が良さそうだ。







────どうして今のようになったのだろう。




ふとマケドニスは前クウェンナが城に来たときのことを思い出す。


アレンが怯えて走り去った後、確か彼はギルクにこう言っていた。





───『アレンのこと裏切ったんだよね。他の人と一緒に。』




その後問い詰めたギルクに曖昧に答えた彼だったが、どうやら大人も関係しているというのはわかった。





< 563 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop