レヴィオルストーリー2
マケドニスは二人の様子に、目玉が転げ落ちんばかりに驚いた。
あの、あのアレンがおもいっきり超笑顔で、めちゃくちゃ嫌悪していたクウェンナに飛び付いている。
クウェンナを兄のように慕っていたというのは、本当らしかった。
まだ13歳程度のクウェンナは、アレンの頭をガシガシ撫でてこちらも笑顔。
これはマケドニスも知っている顔だ。
『よ~し、じゃあ行くぞ!』
そのクウェンナの声を合図に、アレンが合流した五人はスタスタと砂浜を歩いていく。
クウェンナはアレンを肩車していた。
本当に、仲が良さそうだ。
────どうして今のようになったのだろう。
ふとマケドニスは前クウェンナが城に来たときのことを思い出す。
アレンが怯えて走り去った後、確か彼はギルクにこう言っていた。
───『アレンのこと裏切ったんだよね。他の人と一緒に。』
その後問い詰めたギルクに曖昧に答えた彼だったが、どうやら大人も関係しているというのはわかった。