レヴィオルストーリー2


「…こんなに幸せそうなのに、何で?」



マケドニスがそう口に出して呟いてみると。







その疑問に答えるかのように、周りの景色が急に一変した。





白い砂浜だったのが、民家の中になっている。


見回してみると、さっきと同じくらいのアレンが一人でソファーに座っていた。






「…何だ今度は」


今回はさほど驚かない。


暴走している魔法なら尚更だ。





お洒落なローテーブルの上には、マグカップがあった。



水色とピンクのペアのようだ。





アレンは身動きもせず、それを眺めている。




マケドニスはあの優しそうな母親がいないことに潔く気が付いた。






きっと、これはアレンの母親が亡くなった後の場面なのだろう。



噂を思いだし、マケドニスは小さな子供をジッと観察した。






(あの噂を流す大人もどうかしてると思うけど…。)




これでは孤独になるのも当たり前だ。






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