レヴィオルストーリー2
「アレン!」
シルラよりも先に、レイが歓喜の声をあげる。
アレンはそのレイの声に、医務室の入り口の方向を見た。
「…レイ…?」
少し霞んだ視界には、確かに一番大切な人が映っていた。
レイが駆け寄ってくる。
アレンも重い身体を起こしてベッドを降りた。
レイのところへ行こうとする。
が………。
「…アレン様っ」
シルラの声がした。
それと同時に腕をぐいっと引っ張られる。
ふらついたアレンは腕を引いた張本人に支えられ────
シルラは今度は、アレンの唇にキスをした。