レヴィオルストーリー2
「…マケドニスに魔法がかかってる!」
「危ないのか!?」
「…ううん、たぶん眠ってるだけ。」
イルのその言葉にギルクはホッと険しくなった表情を緩めた。
しかし、そんな場合ではない。
「おい!アレン!!」
更に増えていく氷柱を見ながら、ギルクは再び大声を出した。
だがやはり、何の返答もない。
焦り、思わず舌打ちしたギルクは仕方なくあいつに声をかけることにした。
「ブエノル!聞こえるか!!」
────すると。
「…何だ?聞こえるぞ!」
ギルク以上にめちゃくちゃ焦ったブエノルの声が返ってきた。
マケドニスをルルアン達に任せたイルも、戻ってきて話しかける。
「今中はどうなってるの?アレンは??」
「アレン君は倒れて動かない!また氷が迫って来ているのだ!しかも今度はアレン君にだぞ!」
そのブエノルの報告に、二人は更に真っ青になった。