レヴィオルストーリー2



「ん…っ!?」



急に起きた出来事にビックリするアレン。

しばらくしてようやくはっきりしない頭で意味がわかったのと同時に、息が苦しくなってシルラを引き剥がそうとその腕を掴んだ。



が、熱で力が入らない。



「アレンっ!!」



固まっていたレイがアレンの様子にハッとして、シルラを引き剥がした。


「離して!」


シルラは喚いてレイから逃れようとする。



よろけたアレンは急に空気がいきなり大量に気管に入り、咳き込み出した。


しかもそれが止まらない。



アレンはベッドの傍らで座り込んでしまった。




「…アレン!?」


レイが慌てて傍に寄る。



「アレン、大丈夫!?」



背中を擦っても、アレンの咳はいっこうに治まらない。


アレンはベッドにしがみついて、苦しそうにまだ咳き込み続ける。




「シルラ!クナルさんを呼んできて!」

「…えっ」

「早く!」


レイが叫ぶと、シルラはハッとして慌てて入り口に向かった。



そこで誰かとぶつかる。



「きゃ」

「シルラ?」



クナルだった。



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