レヴィオルストーリー2
「………レイ…、ごめん」
キュッと彼女の手を握り締め、アレンは思わず泣きそうになりながら囁いた。
その間も氷がアレンに絡み付いていく。
気付いたブエノルは慌てるが、成す術がない。
そして、アレンが再び目を閉じようとした時だった。
……レイの指がアレンの手の中で、ピクリと。
───────動いた。
「…………あ」
それを感じたアレンは朦朧とした意識の中、瞼を無理やり押し上げる。
ちょうど、彼女がそうするタイミングと重なった。
「…………アレン?」
ぱちぱちと瞬きしたレイは、アレンと手を繋いだまま起き上がる。
しばらくぼんやりしていたが、ちょっと眉を潜め痛むのか自分の胸を見た。
そして、首をかしげる。
「………あら?私、刺されたと思ったんだけど…」
そう言ってアレンに目を移し、
────絶句した。