レヴィオルストーリー2


掠れて微かな、だけどしっかりした声。




その言葉を聞いて、レイは目を見開いた。







今まで“好き”はあっても、“愛してる”は言われたことがなかった。




感極まったレイはぽろぽろと涙を溢してしまう。




彼女は泣いてしまって言えない返事の変わりに、アレンの傍らに膝を着いたまま








────ゆっくり優しく、唇を重ね合わせた。













何度も、何度も。



きちんと呼吸する時間をとって、アレンに優しくキスをする。














アレンの綺麗な瞳から、涙が溢れた。





そして彼は瞼を下ろし──────…・・













その瞬間、氷がキラキラと金色に輝きだした。













広い範囲にあった氷や氷柱が、光になって消えていく。














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