レヴィオルストーリー2
「! 氷が…!!」
ギルクとイルは、消えていくそれらを見て歓声をあげた。
そして、アレンとレイを見て目を見開く。
「わっ、チューしてるぅ!」
イルがきゃあきゃあ騒いで駆けていった。
ギルクもそれについて行く。
アレンから離れたレイは、自分の涙を拭ってから彼をじっくり見た。
瞼を閉じて、涙を流して。
穏やかな表情で、眠っている。
アレンの涙を拭って次に周りを見回したレイは、氷がなくなっていることに気が付いた。
「…間に合った?」
おもいっきり抱き着いてきたイルに、呆然としながら訊ねる。
イルは何回も頷いてレイをひたすら抱き締めた。
ギルクは自分の親友に駆け寄り、直ぐ様背負って医務室に連れて行こうとする。
しかし、彼の上半身を起こしたところで。
────異変に気付いた。
「…え?アレン??」
まさか、と呟きアレンの口元に手を翳す。
そして───────…・・・