レヴィオルストーリー2
「これからする質問には絶対答えてね。
じゃないとこの指からレーザーが出てあんたの心臓ぶち抜くよ」
クウェンナの気迫に、彼よりも年を取った男は頷くしか出来ない。
青年は真顔になって、その質問を口に出した。
「まず最初に。さっきも聞いたけど、アレンは生きてるのか?」
「…それを聞いてどうするのだ?」
「無駄口もなし。さっさと答えろ。」
人差し指が近付いた。
ゴクリと唾を飲み、ブエノルはまた頷くと口を開く。
「…わからん。私はすぐに兵士と共に帰された。」
「…そうか。何で無事に帰してもらえたんだ?」
「エルフの両親を解放する約束をしたからだ。」
「誰と?」
「…確か魔法軍隊のトップのコニスとかいう…。」
その答えにクウェンナは眉を潜めた。
首をかしげてブエノルを見る。
「…要の四人はどうした」
「マケドニスとあの三人か?」
険しい表情のまま頷いたクウェンナ。
ブエノルはいつ心臓を射抜かれるかわからない状況に緊張しながらも、丁寧に答えていく。
「…マケドニスは眠っていた。三人はアレン君を囲んで…叫んでいたな。名前を。」