レヴィオルストーリー2
「…ま、神の代替わりってとこかな」
「…そんなことができる訳ないだろう。神は絶対だ…」
「出来るんだよ。アレンの手助けがあればね。
…さ、お喋りは終わりさ。」
パンパンと手を叩いて、クウェンナは楽しそうな笑顔をまた嫌な笑みに変えた。
────楽しいことに変わりはないようだが。
「俺さ、記憶を操る魔法が得意なんだよね」
一人話し続ける黒髪の青年は、そう言うと指をブエノルの心臓から頭に向ける。
意味がわからない彼は、恐怖に震えるだけだ。
「…今の会話は忘れてもらうよ。あの時のアレンみたいにさ」
そうクウェンナが言った直後、ブエノルの意識はプッツリと途絶えたのだった────…・・・