レヴィオルストーリー2

「…何となくわかったわ。アレン君…大丈夫?」


クナルに声をかけられたアレンはうっすらと目を開いた。



「…………」



何も答えない。


正直大丈夫ではないらしい。



「もう…。いい?今日は絶対起きちゃ駄目。寝てなさい。レイちゃんはアレン君についててあげなさい。」


「はい…」


「で、シルラは私とお話。メディンさんたちは面会したいのならどうぞ」



クナルはきびきびとそう話すとシルラを連れて出ていった。




「…アレン、お主また無理したのじゃな」

リディンが近寄ってアレンの額に手を置いた。


「……………」


やっぱりアレンは黙ったまま。


「治癒魔法は外傷しか治せんのじゃから、無理はするでない。倒れたらしんどいぞ」


メディンも厳しく言った。



< 60 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop