レヴィオルストーリー2
「…何となくわかったわ。アレン君…大丈夫?」
クナルに声をかけられたアレンはうっすらと目を開いた。
「…………」
何も答えない。
正直大丈夫ではないらしい。
「もう…。いい?今日は絶対起きちゃ駄目。寝てなさい。レイちゃんはアレン君についててあげなさい。」
「はい…」
「で、シルラは私とお話。メディンさんたちは面会したいのならどうぞ」
クナルはきびきびとそう話すとシルラを連れて出ていった。
「…アレン、お主また無理したのじゃな」
リディンが近寄ってアレンの額に手を置いた。
「……………」
やっぱりアレンは黙ったまま。
「治癒魔法は外傷しか治せんのじゃから、無理はするでない。倒れたらしんどいぞ」
メディンも厳しく言った。