レヴィオルストーリー2
「やっとレイらしくなった♪ね、一緒に部屋まで行ってあげる。行こッ!」
その言葉にレイはきょとんとする。
「えっ?イルここに用があったんじゃ…」
「ちょっとアレン見ようかなって思っただけッ。さ、行きましょぉーッ♪」
ちょっと遠慮するレイの手をガシッと掴むと、イルは元気よく歩き出した。
手を引かれているレイは従う他ない。
彼女がちらっと、治療室を振り返った時だった。
「…キャアアアァア!」
その、治療室から。
────甲高い女の悲鳴が城に響いた。