レヴィオルストーリー2
こんな状況で起きてしまったら、とんでもなく驚くだろう。
いくら何でも目覚めに悪すぎる。
とにかく、アレンを移動させなければ。
そう考えたレイは震えながらも精霊を呼び、アレンをその地獄の治療室から救いだそうとした。
しかし、そういう時に限って本当に運が悪い。
外された酸素マスクがカツンと音を立て紅い床に落ち、その音で気付いたのかアレンが────ピクリと動いた。
「………………ぅ………」