レヴィオルストーリー2
「…………あ、れ…」
白。
白い、天井だ。
アレンはまたまたゆっくりと瞬きして、弱い呼吸を繰り返しながらそれを見つめた。
…………息が荒い。
荒い?
天井も見える。
………………見える。
「………………おれ、いきてる……?」
寝台に横たわったまま、アレンは縺れる舌で言葉を発した。
どれくらい眠っていたのだろうか。
というより、本当に生きてるのか?
確認しようと、重い左手を翳してみた。
………管。
管が、繋がっている。
しかも、何か紅いものが………?
「…………え……?」
アレンは自分の手を見て驚いた。
紅いもの。
─────血が。
血が着いている。
「……アレン!」