レヴィオルストーリー2
歓喜と悲痛の両方が混じった複雑そうな声に、呆然としていたアレンは反応した。
何とか起き上がる。
………点滴の管が邪魔だ。
自分のいる部屋の扉の場所にいる彼女を見て、まだぼんやりする頭でアレンは驚いた。
目を真っ赤に腫らして、今も泣きそうな顔をしている。
「……………レィ?」
微かに小さく喉から出た声は、自分でもビックリするくらい掠れていた。
「………アレン、駄目。寝てなきゃ。ね?ほら、早く目瞑って。傍にいるから…」
レイはアレンが今の惨状を見ないようにしようと、諭すように囁く。
嬉しい感情と慌てる気持ちが混じって、何だか変な感じだ。
「………うん…、??」
しかし、レイの焦りも虚しく。
床にある紅い液体に気づいてしまったアレンは、その元凶である女性二人の遺体を見てしまった。
碧の瞳に、紅が映る。