レヴィオルストーリー2

マケドニスの無言の返答に、訊いた本人のくせに固まるアレン。



大人しくなったところで布団を掛けてやり、マケドニスは口を開いた。




「…噂、ですよね。知ってます。けど信じたことはない。

大丈夫です。事実ではないんですから。」


「…………嘘だ…」


「…もう、休んで下さい」



アレンの呟きに一瞬悲しそうな顔をしてマケドニスが言ったのと同時に、レイが駆け寄ってきた。


アレンの手を握って、その顔を覗き込む。




「…アレン。」


「…………………。」




ふいっと目を逸らしてしまった彼に、レイは場に合わず少し膨れた。


ギュッと手を握って微かに力を注ぐ。



するとずっと握っていたアレンの右手の手のひらの中から、青色の光が漏れだした。





「……………?」



アレンだけでなく、ギルクとマケドニスも驚いてそこを見る。



ゆっくり手を開くと、レイの大切にしているブレスレットが青く光りながら現れた。






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