レヴィオルストーリー2
 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇












──────死ね……













……低い声が、




背筋を這う。






死ね?


おれに言ってるの?





『死ね』






あぁ、クウェン兄か。





クウェン兄が、おれを刺そうとしてる。






死ぬのかな。



刺されたら痛い?




おれはお母さん……、母さんみたいに刺されて死ぬのか。





……………よかった。






早く、殺してよ。





母さんのところに行きたい。







母さん、おれは生きたくなんかないよ。





いるかもしれないって必死に探した父さんも見つからない。














だから逝かせて…………


















小さなアレンは、まだ少年のクウェンナに殺されかけていた。



─────過去の記憶。






あの日の、悪夢だ。
















『………やめなさい』




















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