レヴィオルストーリー2
『ぅ、わ…ッ』
目を見開いて、床に伏して。
腕や脚が変な方向に折れ曲がったり、……ちぎれたりしている。
白と赤と鉄の臭いに、大人達の死体。
悲鳴をあげようにも、恐ろしすぎて掠れた声しか出ない。
『……ア゙ァ…』
大人の一人が呻いた。
腕が…捻れている。
アレンを見つけると、助けを乞うようにその腕とは違うまだ無事な腕を振り上げた。
────背中をめった切りにされているのには気付いていないようだ。
『……あ、ぁ…ッ!嫌だ!何が…っ』
アレンは真っ青になってギュッと目を瞑ると、身を翻しこの地獄のリビングから脱出しようとした。
しかし、何かとぶつかり逆にリビングに押し入れられる。
『嫌だ!嫌だ…ッ!やめろ!』
自分を追いやった女性に、アレンは我も忘れて叫びまくった。