レヴィオルストーリー2

『…この人まだ生きてるじゃない。仕方ないわね…』




女性はニヤリと笑うとアレンをソファーへ押し退け、その男性に歩み寄った。



アレンは恐怖と女性の魔法に縛り付けられ、逃げようにも動けない。




しかも目を瞑ることも出来ないのだ。




『よく見てなさい。』




女性はアレンにそう言い美しい笑顔を見せるとどこからか大きな槍を取りだし、




─────男性の背中を思い切り突き刺した。










クウェンナが驚愕の表情でそれを見る。



────男性は声をあげる間もなく即死した。






『あ…ッ、ぅわ…!!!!』


『あら、怖いの?死にたいんじゃなかったの??』



凍りついて短い悲鳴を溢すアレンに、女性はにこやかに話しかけた。


槍を男性から抜いた途端それは消える。






『…な、何でその人達まで…』


『邪魔だったのよ。私の姿見られちゃったし』




平然と言う女性にアレンは驚き何も言えない。


クウェンナは驚いてはいるものの、死体自体には慣れたような感じだ。






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