レヴィオルストーリー2
ふらふらと部屋から出ると、アレンは洗面所に向かおうとした。
冷たい水で顔を洗ってすっきりしたい。
体も頭も色んなところが痛くてだるいが、そんなの気にならなかった。
────殺される。
それよりも。
仲間を壊される方が、何倍も怖い。
「……絶対、させない…」
アレンの瞳に光が宿った。
ゆらゆらと揺らめき不安定で、でも強い。
そして、その光が現れると共に。
アレンから表情というものが、一切なくなった────……