レヴィオルストーリー2
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一方、アレンが話し声を聞いた勇者の執務室。
そこではレイ、ギルク、イル、マケドニス、クナルが集まって話し込んでいた。
レイとイルとクナルは目が真っ赤。
ギルクとマケドニスは険しい表情。
話が終わるとみんな黙り込み、気まずい空気がその場に満ちた。
グスッと鼻を啜り、レイの気分は重い雰囲気に更に沈んでいく。
─────カタンッ
「……?」
ふと、物音がした気がして。
レイは顔をあげその方向を見た。
「…レイ?」
イルが涙声で不思議そうに彼女の名を呼ぶ。
レイは物音がした方向────アレンが眠っている筈の彼の部屋と隣接する壁を見てから、ゆっくり立ち上がった。
「アレン見てくるわ」
「え?うん…」
他のメンバーもきょとん顔だが、それらを無視してレイは執務室から出た。
さっき聞いたマケドニスの話が頭の中でぐるぐる回っている。
アレンに会えば泣いてしまうかもしれない。
それでもこの嫌な予感の正体を、突き止めたかった。