レヴィオルストーリー2
レイの肩がプルプル小刻みに震えている。
それを目にしたアレンはちょっと拗ねたが、まだ誰とも話したくないから黙って丸まっておいた。
一方レイは予想外だったのか、一旦出たくせにまた扉を開けてひょっこり顔を覗かせる。
「…アレーン?起きてるんでしょう…??」
その仕草が可愛くて、つい布団から出て抱き締めたい衝動に駆られ行動に出ようとしてしまった。
だが寸前で、あの二人の言葉を思い出し。
気分が一気に冷めていく。
───壊す。
仲間を。
つまりは、レイも。
「………アレン?もしかして本当に寝てるの??」
レイはそのままもう一度部屋に入り、ベッドに歩み寄った。
アレンは狸寝入りを決め込む。
頭まですっぽり被っていた布団は女の子らしい綺麗な手によって剥がされた。
「……………………。」
しばらく沈黙。
レイはじっくりアレンを観察する。
そして結論にたどり着いた。