レヴィオルストーリー2
「ごめんなさい、寝た方がいいわよね」
「……別に」
「ううん、駄目よ。寝てなきゃ。じゃあねアレン、また後で来るわ」
「…………うん」
素直に返事したアレンににっこり極上の笑みを向けると、レイはひらひらと扉のところまで駆けてった。
白い板に手をかけてから、振り返ってまた笑う。
「寝てなきゃ駄目よ!散らかしたって片付けてあげないからね!!」
そんな捨て台詞(?)を可愛らしく言ってのけ、彼女は部屋から出ていった。
アレンはまた驚きに数回余計に瞬きするが、すぐにそれもやめる。
「…………バレたかな」
微かに呟いたアレンの横顔。
それは何の感情もない、無表情に戻っていた───……