レヴィオルストーリー2
「駄目だ!今レイが行ってんだからよ、邪魔すんのはよくねぇよ!」
「知らないそんなのっ、無理!我慢出来ないッ!!アレ~ン!!!!」
「うるっせぇよお前アレン寝てたら起きちまうだろ!」
必死にイルを止めながら怒鳴るギルク。
もちろん自分も十分うるさいのには気付いていない。
「だいたい行ってどーす」
んだ、と続けようとして。
その途端、執務室の扉が勢いよく開いた。
扉のそばにいたギルクとイルはもろそれにぶつかる。
「うぐッ」
「ひぁッ」
それぞれ鼻や頭を打ち、変な悲鳴をあげた。
「いってえぇえ!誰だコノヤロウ!」
イルを怒鳴っていた勢いのまま怒るギルク。
扉を思い切り開けてギルクとイルに痛い思いをさせた犯人は、イルに飛び付いていた。
さらさらのストレートの金髪が目立つその人物は。
「……あり?レイ!?」
そう、レイ。
彼女だった。