レヴィオルストーリー2

レイはイルにしがみ付きながら肩を震わせ無言のまま。


何か変だと察したイルは、レイの肩に両手をつき顔を覗き込んだ。




涙で濡れた美しいマリンブルーの瞳と目が合う。











「…え?レイっ?どしたの??」


泣いている。


しばらくしてそう理解したイルが、驚き目を丸くしながらレイを軽く揺すった。


ギルクも心配そうに眉を下げ寄ってくる。




「レイ?どうしたんだ??」




二人に揃って見つめられ、レイはしゃくりあげながら涙の理由を話すべく口を開いた。





「……わ、私…っ、どうしよう…」



しかし出てくるのはそんな言葉だけ。





どうしよう
どうしよう
どうしよう
どうしよう




頭の中でぐるぐる回って止められない。






「お、おい。何があったんだよ。お前はアレンのところに行ってたんだろ?」



そうギルクが声をかけた瞬間、レイの綺麗な顔が悲しみに歪んだ。


どうやら原因はアレンらしい。




しかし、何故なのか。





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