レヴィオルストーリー2

「起きていきなり仕事だなんて。酷すぎますよアレン様!スパイのことなら俺とギルク様で片付けましたから…」


「片付けた??」


後ろに振り向きマケドニスを見上げるアレン。

側近は頷くと主人を座らせ話し出す。


座らせたのが廊下の床なのは気になるところだが、どうせどこかで話そうと言ってもこの若い王は聞かないだろう。



「はい。ロレスウェルとモスウェル、…ルシアンとシルラもですね。それからルルアンも」

「ルルアンはどこだ。ブエノルは?」


アレンは間髪を入れず訊いた。

マケドニスはちょっと考えてから報告すべくまた口を開く。


「ルルアンは部屋に。リルムとシリティーさんが見張っています。

ブエノルは国に帰しました。ルルアンの家族を解放することを条件にですよ」



アレンの目を真っ直ぐ見据えて言うマケドニスは完璧に仕事モード。


その働きっぷりにアレンは目を細め、それから少し考える仕草をした。




< 662 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop