レヴィオルストーリー2
「起きていきなり仕事だなんて。酷すぎますよアレン様!スパイのことなら俺とギルク様で片付けましたから…」
「片付けた??」
後ろに振り向きマケドニスを見上げるアレン。
側近は頷くと主人を座らせ話し出す。
座らせたのが廊下の床なのは気になるところだが、どうせどこかで話そうと言ってもこの若い王は聞かないだろう。
「はい。ロレスウェルとモスウェル、…ルシアンとシルラもですね。それからルルアンも」
「ルルアンはどこだ。ブエノルは?」
アレンは間髪を入れず訊いた。
マケドニスはちょっと考えてから報告すべくまた口を開く。
「ルルアンは部屋に。リルムとシリティーさんが見張っています。
ブエノルは国に帰しました。ルルアンの家族を解放することを条件にですよ」
アレンの目を真っ直ぐ見据えて言うマケドニスは完璧に仕事モード。
その働きっぷりにアレンは目を細め、それから少し考える仕草をした。