レヴィオルストーリー2

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


勇者の城の裏門から出てすぐにある勇者の墓。


そこの更に裏に、地下に続く鉄の階段があった。




「ぅわっ、くっらあぁ~い…」


重たい豪華な装飾のある石板の扉を装置でずらし、真っ先に中に入ったイルが嫌そうな声を響かせる。


続いてギルク、レイ、アレンの順番にアーチ型の扉をくぐった。



「イル、灯りいいかしら?」


足下が見えないわと付け足してレイが頼むと、イルはすぐに杖に灯りを点す。


「あたしもさっき足踏み外しそうだったのよねー」

「あっぶねぇなぁ~。最初から灯り出せよお前ぇ」


ギルクが光に照らされ眩しそうに目を細めながら言った。


プゥッと頬を膨らましたイルはふ~んッとそっぽを向いてしまう。

ギルクがその反応を楽しんでいるのは知らずに。





自然と小さくなる声でコソコソと喋りながら、四人は着々と階段を降りて奥に進んでいた。



「…アレン大丈夫?」


意外と長い階段にキツくないかと心配してレイが聞けば、アレンは無言で頷き彼女の後ろを進んでく。



そうこうしているうちに地下牢に着いたらしい。



目の前にかなり厚そうな鉄の扉が現れた。






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