レヴィオルストーリー2
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勇者の城の裏門から出てすぐにある勇者の墓。
そこの更に裏に、地下に続く鉄の階段があった。
「ぅわっ、くっらあぁ~い…」
重たい豪華な装飾のある石板の扉を装置でずらし、真っ先に中に入ったイルが嫌そうな声を響かせる。
続いてギルク、レイ、アレンの順番にアーチ型の扉をくぐった。
「イル、灯りいいかしら?」
足下が見えないわと付け足してレイが頼むと、イルはすぐに杖に灯りを点す。
「あたしもさっき足踏み外しそうだったのよねー」
「あっぶねぇなぁ~。最初から灯り出せよお前ぇ」
ギルクが光に照らされ眩しそうに目を細めながら言った。
プゥッと頬を膨らましたイルはふ~んッとそっぽを向いてしまう。
ギルクがその反応を楽しんでいるのは知らずに。
自然と小さくなる声でコソコソと喋りながら、四人は着々と階段を降りて奥に進んでいた。
「…アレン大丈夫?」
意外と長い階段にキツくないかと心配してレイが聞けば、アレンは無言で頷き彼女の後ろを進んでく。
そうこうしているうちに地下牢に着いたらしい。
目の前にかなり厚そうな鉄の扉が現れた。