レヴィオルストーリー2
ギルクとシリティーと三人でこちらも頭を下げると、ルルアンの両親は柔らかく微笑んだ。
ルルアンを手招きしてから部屋の中のルルを呼び、家族で並ぶとまたローレムが喋り出す。
「この度はルルアンとルルがお世話になりました。
私達も易々と捕まってしまい、結果ご迷惑をかけてしまって本当に申し訳ない。」
「…いえ、助かって良かったです」
(…硬い。)
あのルルアンの両親がかなり硬い。
アレンは内心驚きながらも同じように敬語で返した。
ルルアンはアンナに抱かれながら、ルルの尻尾を掴んで遊んでいる。
その様子に少し表情を緩めるアレンを見たアンナが笑みを溢した。
「…笑うと彼とそっくりですね」
そんな言葉にまたも驚いたアレンはルルアンを見ていた顔をあげる。
「……え?」
「姓はブロドニス、ですよね。ウィスカの息子さんかしら?」
変わらず笑顔で言うアンナに、ギルク達も目を見開いた。