レヴィオルストーリー2
「…アレン、お前はもう行け。霊安室であいつらの顔拝んでやるんだ」
「………でも」
アレンは困ったようにルティを見上げる。
ルティはギルクに目配せするとアレンから目を逸らした。
ギルクがアレンの腕を掴む。
「アレン、行こうぜ」
「………。」
「アレン」
「………わかった」
大人しく行くことにしたアレンは最後に振り返るとルルアン達に軽く会釈した。
するとルルアンがアンナの腕からすり抜け、アレンに駆け寄る。
「アレン!」
歩き出していたアレンに後ろから抱き着くと、ルルアンは彼を見上げてニッコリ笑った。
それからゴソゴソとポケットを漁ると何かを取り出す。
そしてそれをアレンに渡した。
「…何だ?コレ」
まじまじと手の中の物を見てから、アレンは不思議そうにルルアンに視線を移す。
「お守り!エルフに昔から伝わるヤツだよ。」
そう言うと何故かルルアンは偉そうに威張った。
意味がわからないアレンは首を傾げる。