レヴィオルストーリー2

「…お守り?お前のじゃねぇの??」

「僕のだからあげるの!お礼だよ♪」

「…そんなのいいのに」


またニッコリ笑ったルルアンにアレンも柔らかい笑顔を見せた。

ルルもやって来てアレンにすりすりと擦り寄る。



「アレン、前より笑うようになったね!」

「…そうか?」

「うん!最初ずっとこんな顔だから怖い人だと思った!」


ルルアンはムッとした顔をしてみせると言う。


ギルクがまたも噴き出した。



「…そんなしかめっ面じゃ」

「そっくりだぜルルアン」



アレンの言葉を遮り言うギルク。


笑いを堪えているのか涙目だ。


ルルアンは得意気に笑うとギルクにも抱き着いた。


ギルクはニコニコしながら頭を撫でてやる。



「元気でな、ルルアン」

「うん!ギルクもアレンも本当にありがとう!大好き!」



その言葉に不満げだったアレンも微笑んだ。


しゃがんでルルアンと目線を合わせると口を開く。



「たまには遊びに来いよ。リルムもいるし」


少し離れたところでシリティーと立つリルムを指差す。


リルムはうんうん頷いてニッコリ笑った。


ルルアンも笑顔を返し頷く。





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