レヴィオルストーリー2

「…知るかよって話だよな、まじで。お互いがいるじゃねぇか鬱陶しい」

「アレン様口が悪いです。教皇様が来たらどうするんですか」

「まだだろ。来るのは一時間後っつってたじゃねぇか」


そんなことを言い出したアレンは足まで組んで超リラックスモード。

その彼の様子にマケドニスは眉を潜めた。



「…まだお体が悪いのですか?」

そう言ってアレンの顔を隠す資料を取り上げ碧の瞳を覗き込む。


「……別に」

「確か魔力を使いすぎると一週間は寝込むんですよね」

「ただの噂だ」

「レイ様が先程言っておられた言葉ですよ。魔王を倒した時はそうだった、って。」

「へー」


核心をついたマケドニスにもアレンは素知らぬフリをする。

溜め息をつき諦めたかのように見えた側近は、主人に資料を返さず代わりに飲み物を渡した。



「薬。飲んで下さい」

「…何か色がとんでもないんですけど」

「気のせいです」


気のせいではなく深い緑という本当にとんでもない色をした液体を指差し、マケドニスはほらほらと急かしまくる。


アレンは顔をしかめて首を横に振ると、脇の小机にそれを放置した。



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