レヴィオルストーリー2

アレンとマケドニスはたった今やって来た集団には気付かず、かなり激しい言い合い揉み合いを続けていた。


結構な悪態が二人の口から飛び出る。



「あらあら」


サリルナ教皇が愉快そうにクスクス笑ったところで、アレンとマケドニスはやっとその集団を目に入れた。




「「…あ」」




二人揃ってしまったとでも言わんばかりの同じ表情を浮かべる。










「……楽しそうですわね」


教皇が微笑みながら長くキツイ沈黙を破った。


さっきまで言い合いしていた二人は罰が悪そうに顔を見合わすと苦笑いする。



「もう、アレンったら」

「マケドニスも子供じゃないんだからぁ」


「「……すいません」」



レイとイルに言われ、アレンとマケドニスは素直に謝った。




「いいえ。来て早々楽しませて貰えましたわ」


教皇は穏やかな笑顔を見せるとさりげなくフォローしてくれる。



二人は更に情けなくなったとか。






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