レヴィオルストーリー2
「お久しぶり、アレン君」
グレヌが朗らかに挨拶をした。
彼はアレンの親友、ギルクの父だ。
「遅いぞ」
アレンの幼なじみでもあるエニスが厳しい言葉を浴びせる。
最近前街長の娘ユナルと結婚したエニスは街長なりたてだ。
「まぁまぁ~少しくらいいいじゃない~」
のんびりした口調の彼女はジャスティン。
占星術師らしく、リディン──アレンのことを孫のように可愛がっている凄腕占星術師──の弟子でもあるらしい。
「エニス君ったら30分前から来てるんだもん、真面目すぎよぉ」
明るく笑いながら言ったのはヴァンヌ。
彼女は20台の容姿の超美女だが、実は64歳。
天使な為長寿なのだ。
アレンも旅の途中に世話になったことがある。
「ごめん。始めよう」
アレンは短く言うと椅子に腰を下ろした。
マケドニスが一礼して部屋を出ていく。
会談は順調に、問題なく進んだ。