レヴィオルストーリー2
「アレン、朝からお疲れ…」
ギルクがまだ黒い女性二人を怯えたように見つめながら、食堂を出るアレンに声をかけた。
レイもシルラも綺麗な顔で恐ろしい笑みを浮かべている。
「……うん」
そんな二人をちらりと見てから、アレンは力なく答えたとか。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ええぇぇえぇえ~ッ!!やだやだやだやだあぁああぁあ~ッ!!!!」
執務室に向かう途中、アレンは幼い声を聞いた。
ここはルルアンの部屋の前。
おそらくマケドニスに遊びに出掛けるのは無理だと告げられ、文句を言っているのだろう。
無視して通りすぎたアレンだったが、物凄い音が聞こえて行き過ぎた扉のところにまた戻ってきた。
扉を開くと案の定、ルルアンがベッドの上でバタバタ暴れている。
しかも何をしたのか、壁が一部凹んでいた。