レヴィオルストーリー2

「俺はアレン様に言われて、騎士軍隊第三部隊の隊長室に行きました。
連絡手段の鏡をシェリーに借りる為に。

ノックをしたのですが返答がなかったので勝手に入らせてもらうと、床に彼女が倒れていて。

その時既に息絶えていまして、鏡が彼女の下にあり血まみれになって割れていました。」


「血まみれってことは刺殺でしたの?」


教皇が静かに挙手し質問をする。

マケドニスは頷いてから一瞬アレンを見やり、それからまた話を続けた。



「医療班によると、背中と胸に刺された傷が合計五ヶ所あったらしいです。
どれも深くかなりの重傷で、死因はそれらだと考えられます」


「……そうですか。犯人はわかっていますの?」



その問いに固まるマケドニス。


アレンの表情が曇ったのを見て悲しそうに眉を下げると、教皇に伝えるべく犯人の名前を口にした。







「……クウェンナという成人男性。城に侵入し、暗殺を謀ったと思われます」











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