レヴィオルストーリー2
「招待状、とでも言っておきましょうか」
意味がわかっていないアレンに教皇は柔らかい笑みを向ける。
彼女の言葉にマケドニス達も疑問を持ったようだ。
頭の上に?が浮かんでいるという錯覚を起こしそうなほど、皆不思議そうで更に封筒に視線が釘付けになっている。
「……招待状?何のですか?まさか」
「パーティーッ!?」
イルが見事なタイミングでアレンの言葉に自分の言葉を連ねた。
目がキラッキラ輝いて頬はピンクに上気し、それはそれは嬉しそう。
アレンが不愉快そうに口の端をひくつかせたのにも気付いていない。
「残念ながらパーティーではありませんわ。そんなに楽しいものにはならないでしょうし…。」
教皇も苦笑いして言いにくそうに、しかしキッパリ否定した。
項垂れたイルをギルクが慰める。
そんな二人をあっさり見捨て、教皇はアレンに向き直ると真顔に表情を切り替えた。
「これをブエノルにも渡そうと思っていますの」
その発言に唖然とするアレン、レイ、マケドニス。