レヴィオルストーリー2
「…場所はリシェラルク皇国。
だから“招待”ってことですわ。
悪い話ではないでしょう?
また何かある前に話し合いで終わらせましょう。」
教皇はそう言うと立ち上がり、その場で手を叩いた。
するといきなり王の間の扉が開き、教皇の側近が息を切らしながらすっ飛んでくる。
「お、お呼び、ですか!?
…教皇、サマ!!!!」
必死に言葉を繋げる彼女。
アレンはまさか皇国から来たのかとあり得ないことを考えた。
そんなことは知らないとばかりに教皇は側近に向かって呆れた表情をする。
「全く。何をしていたのです」
「えっ、あの、その…。無礼者に説教を……」
「コニスがいらねぇこと言ったんだ」
訳がわからない様子のアレンにギルクが密かに耳打ちした。
それを聞いたアレンは納得。
コニスならしかねない。
「…あの。すみませんでした」
代わりに謝りながら、後でぶん殴ってやると心に決めたのだった。