レヴィオルストーリー2

「……ごめんなさい。でも、体が勝手に動いて……」


「………謝ることない」


「…約束するわ。だけど、アレンも。アレンも約束して?」



上目遣いに見上げてくるマリンブルーの瞳。


やって来た抑えきれない程の感情を何とか圧し殺し、それを見下ろす。





────自分を、大切に。






「………わかった。する」




コクンと頷きそう言ったアレンに、レイはにっこり笑ってくれた。


それだけで心が救われる。



それをずっと目に焼き付けていたくて見つめていると、レイが形のいい唇を開いた。





「……で、魔法をかけたのは誰なの?」


「………………。」




まさかの不意討ち。




忘れてくれたかと思ったがそうではなかったらしい。




恐るべし、レイ。






「………知らな」

「嘘」

「………………。」

「黙ってたって駄目よ」

「……………はぁ」

「ため息なんかついても駄目!」


抱き締め合いながらの言い合い。



端から見たらどう映るだろうか。




ギルクとかマケドニスに見られたら絶好の餌食になってしまう、



とか何とか思いながらもアレンは必死に質問からの逃亡策を考える。





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