レヴィオルストーリー2
「……やばいな俺」
「何が?アレンったら顔真っ赤よ」
クスクス笑い続けるレイはわかっているのかいないのか。
「まさかお酒飲んでたの?あんまり飲んじゃ駄目よ、18歳にならなきゃ」
…どうやらわかっていないらしい。
「レイ、鈍すぎ…」
「アレンには言われたくないわよ」
彼女は今度は頬を膨らませてちょっと睨んできた。
コロコロと表情が変わるのが少しおもしろかったりもする。
しかも上目遣い。
(…確信犯か。)
狙ってるのか?
「……はぁ」
「?」
相変わらず不思議そうなレイにため息を一つつくと、アレンは柵にもたれ掛かっていた体を起こし中に入ろうとしている彼女に歩み寄った。
後ろから扉に手をつき、押してやる。
「…アレンまた背伸びた?」
「さぁ…。自分じゃわかんねぇ」
そんな会話をしながら入ってきた二人にはかなりの視線が集まっていた。
正直うざいが慣れてたりもする。
「喉、乾いたんでしょう?何がいいかしら」
「ワイン」
「駄目よ」
ピシャリと拒否されアレンは仕方なく諦めた。