レヴィオルストーリー2
そんなワケで大広間から強制的にバルコニーに連れられたギルクとイル。
そこには既にマケドニスとクナルもいた。
その大人二人も何がなんだかわからない様子。
クナルは酔っているから尚更だ。
「レイちゃあん~?どぉしたのーォ」
そう言いながらレイに抱き着いたクナルをマケドニスが引き剥がす。
「あーもうッ!だから飲むなっつったろ!」
どうやら彼は少々ご立腹なようだ。
ちょっとビックリしたレイだったが気を取り直し四人に向き直り、今までのことを説明した。
アレンがいなくなったこと、
柵に擦れたような跡があること。
それからこれまで一時間待ったのに彼が現れないことも。
「…何ですかもう。俺らに心配かけるのが趣味なんですかあの人は」
クナルで手一杯なマケドニスはあからさまに不機嫌さを表に出した。
ギルクは柵にある跡を見てうーんと唸る。
そしてイルに振り向き一つ提案した。
「イル、位置断定の魔法ここで出来るかぁ?」
「うん?出来るけど下に降りなきゃ。ここだと目立っちゃう」
けろりと軽く返してかなり下にある地面を指差すイル。