レヴィオルストーリー2
「じゃあまぁ、とりあえずそれしてから考えようぜ。」
そう言うギルクの考えに皆も賛成し、パーティーの服装のまま一行は一階に降りていった。
何事だと教皇やニーナが目を見開いていたが、いちいち説明しているとアレンが遠くに行ってしまう。
そそくさとパーティー会場から抜け出すレヴィオル一行を、数人の人が不思議そうに見ていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ギルク達がいる首都の大聖堂から少し北。
アレンは今日会談をしたばかりの第三議事堂へ続く、極端にわかりにくい一本道を歩いていた。
自分が今追っている気配は速さを変えることなくゆっくり北へ北へと進んでいく。
その気配の持ち主は、アレンが追っているのには気付いているだろう。
それなのに、慌てる様子もない。
つまり、
(…あいつの狙いは俺。)
襲いかかってくる獣などを軽く峰打ちで倒しながら、アレンは考えを巡らせた。
───それならそれで好都合。
何で俺にそんなに構うのかは知らないけど、この機会にあいつを倒せる。