レヴィオルストーリー2

「ぅおッ!ビックリするだろ!何だよイル、アレンがどこにいるかわかったのか!?」


ギルクが大袈裟に驚いてみせてからイルにご乱心の理由を訊いた。


その瞬間ぐるりと振り返ったイルは目を三角にして怒鳴り出す。



「わっかんないの!どんだけ頑張ってもわっかんない!!
てゆ~か人が一生懸命頑張ってるときに何おしゃべりしちゃってんのよおぉ!!!!」

「あででで、痛い痛い!!ゴメンナサイゴメンナサイいぃいいたいッ!!!!」


バシンバシン殴られながらギルクは必死になってイルを制止させた。


被害を被らなかったレイ達は困ったように顔を見合わせる。



「イルの位置断定でわからないなんて…。」

「どうしてでしょうか…」

「謎ね、謎」


三人はう~んと唸り、輪になって考えを巡らせた。




「…ちょおっとちょっと!そこは魔法の天才イルちゃんを頼らないと!」



そこにまたイルが割って入る。


途端にクナルがあっ、と目を見開き、わかったわと皆を見回した。



つまり、法帝イル様の出番はなし。







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