レヴィオルストーリー2
「きっとアレン君が、位置断定されても居場所がバレないように何か魔法をしてるのよ。
イルちゃんの魔力に勝てる人なんてそう居ないしそれ以外考えられないわ。
ねぇ、イルちゃ……あら?」
イルに同意を求めたクナルはきょとん顔で彼女を見つめた。
ちょうど偉大な法帝である筈のイル=シーア様は、地面に『の』の字を書いて拗ねているところ。
わかりやすすぎるイルにマケドニスが苦笑した。
しながら、言う。
「イル様、拗ねる前にどうするか考えて下さい」
「ぶ~…」
「イル、早くしてちょうだい」
レイの苛々の籠った声色にイルは直ぐ様飛び起きたとか。
拗ねていた為話を聞いていなかったイルに今一度説明し、また皆で相談タイム。
あまり急いでもいないのは、最強アレンだから大丈夫という考えがあるからだろう。
「そうねッ、とりあえずそれならアレンが魔法を使った場所とかがわかる筈よぉッ!」
復帰してくれたイルはそう言うと、位置断定ではなく魔力捜索を始めた。
アレンの魔力は他に例のない黄金の魔力。
そちらなら捜すのも簡単だ。