レヴィオルストーリー2
「アレン君のお母さん…って、それってマケドニスが言ってた…?」
とりあえず自分のわかることだけ確認しようと、クナルはマケドニスに話を振った。
背の高いマケドニスは彼女を見下ろし、無言で頷く。
「あら、貴方もナティアを知っているの?」
その様子を見た教皇が、嬉しそうにマケドニスに微笑みを向けた。
「…まぁ、話だけは。この中では誰も会ったことはありませんよ」
マケドニスは歯切れ悪く呟くと表情を曇らせた。
ニーナが不思議そうに彼を見つめ、クナルが少しムッとする。
「あら、そうでしたの…。話って、どんなものですの?」
教皇は残念そうに言うと、次は興味を持ったのかその『話』の方に食い付いた。
彼女の質問にマケドニスだけでなく全員の表情が暗くなっていく。
「……軽く言っていい内容じゃないんです。」
レイがぽつりと言い、場の雰囲気に教皇も聞いていいものではないと気が付いた。
そうですか、と笑顔で言うと、それ以上は追求しようとはしなくなる。