レヴィオルストーリー2
「……とりあえず、アレンが魔法した場所はわかったんだし…、そこに行ってみましょ」
何だか気まずい沈黙の中、レイが静かに切り出した。
こうしている内にもアレンは進んで行っている筈。
出来るだけ急いでそこに行き、そしてそれからアレンを追いかけなければならない。
「うん、そぉねッ!」
「おぅ!」
レイの提案にイルとギルクが明るく答え景気付けた。
マケドニスとクナルも頷く。
「ご一緒しますわ」
「私も」
そう言う教皇とニーナも加わり、いざ行かんとまずレイとギルク、イルの三人が歩き出した。
「……えっ?」
そこで何故かマケドニスが目を丸くする。
「なぁに?どしたの??」
振り返ったイルが不思議そうに彼を見た。
マケドニスは頬を掻いてそのイルを見返す。
「いや、てっきり移動魔法で行くのかと…」
その言葉に教皇もニーナも頷いた。
「…移動魔法は知ってる場所にしか行けないのぉッ!
イメージする必要あるから、魔力掴んだだけの未知の世界には行けませーんッ」
「あら…。それじゃあ歩きですの?」
イルの言葉に教皇が訊いた。
当然とばかりに三人は頷く。